リンピアール・大切。

月2回のサークルで、今はソレア・ポル・ブレリアの練習をみんなとしております!

ソレア・ポル・ブレリアについて

ソレア・ポル・ブレリアは、ブレリアのコンパス(リズム)にのせたソレアということで、グルーブ感がとても難しい曲だったりします。

アレグリアスとかソレア、シギリージャとかタラントとかは、その曲の構成に頼れる部分があるけど、ソレアポルブレリアは曲の構成というよりも、緩急の差とかペジスコとか、ブレリアのコンパス感がとにかく大切だから、「この振り付け、こうやろう!」と頭で考えているとなかなか追いつかないヌメロです。

まずはブレリアのコンパス感がしっかり土台にあって、マルカールを呼吸とともにしっかり刻むことが大切になるかと。

今回の構成はこんな感じ。

  • カンテサリーダ、ジャマーダ
  • プリメラレトラ(1歌)…歌に合わせた振り付け、歌振りともいいます。
  • ファルセータ…ギターさんの見せ場。一応振り付けはしたけど、ギターさんによって長さ違ったりします。よく音を聞くこと。
  • セグンダレトラ(2歌)…ファルセータ終盤でジャマーダを入れて、2つめの歌を呼んでいます。2歌でシエレ(閉じる)、つまり、いったん音を全て切っておしまいにするということ。
  • エスコビージャ…
    サパテアードともいいますが、足メインの部分です。
    今回はゆっくりの足(ドブレ取り)を一旦シエレ(閉じて)して、その後、速い足(シングル取り)をしています。
  • ブレリア…最後にブレリアでおしまい。ひとまずレトラ1つですが、2つにするかもしれません。

曲も終盤に差し掛かって、あとは最後のブレリアだけです!

リンピアールとは

リンピアールとはスペイン語で「limpiar」で、「きれいにする」「掃除する」などという意味です。

フラメンコの踊りにおいては「きれいにする」作業なので、振り付けを確認したり、再構成したり…というような作業を指します。
管理人の捉え方としては、もらったパターダ(振り付け・型のこと)を自分なりにフィットさせる作業になります。

サークルでいつもお伝えしていますが、フラメンコの振り付けは「これ」というのがあるわけではなくて、管理人がたまたま前で踊っているけれど、それじゃなくてはいけないということは全然なくて、それをヒントにご自身なりの踊りに「仕上げていく」作業がフラメンコの楽しさの1つかな~と思います。

私も、お師匠に伝授いただいた振り付けそのままで踊っている曲は1つもなくて
自分で構成を考えたり、好きなレマーテを持ってくるとか、サロメちゃんにもらった難しいレマーテを今回は絶対入れるぞ~!と思ってその1つをひたすら練習するとか、色々です。

こちらのサークルでは発表会という概念がないので、群舞という概念もありません。
これが正しいという振り付けはないから、ご自身で自分なりに組み立て直したり、フィットさせてみるという作業を通して、フラメンコの構成とか、自分がいま体を動かしている部分のスペイン語での呼び方とか、色々勉強になるかな、と思います。

また、一度体得したパターダが、違うヌメロでも使えるんだ~!みたいなことにも気が付くと思います。

というわけで、一度全ての振り付けが終わったら、その後は「より簡単に・シンプルにする」というリンピアール作業をやってみたいと思います!

簡単な振り付けができるようになれば、その後、難しいパターダを入れる・入れないはご自身の自由だし、
教えてもらったパターダが、お師匠さんだとキマッてる!けど、自分がするとなんか決まらないな~みたいなこともあると思うので、そういう場合は、ご自身の体格とか雰囲気に合わせて振り付けを少し変えたらいいワケです。

というわけで、みなさん自由に踊ってみてください!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です