資格試験も同様だと思うのですが、今、自分が全体の中のどこを学習していて、自分はどこがわかっていてどこがわからないのかハッキリさせるって、修得の近道だと思うのです。
管理人が勉強したり、仕事をしたり、日々の中でもいつも「全体像の把握」がクセになっていて、今自分がどこにいるのか理解しています。
例えば民法の勉強は、民法って全部で条文が1000くらいあるんだけど、初めに総則があって、総則の中でも100条くらいだと代理あたりだな~とか、そのあとに物権がきて、つぎに債権で、次に親族相続で…みたいな。
今、自分がどのあたりにいるか把握していると、目指すゴールまでどのくらいかわかるし、自分が今何をしているかわかっていると、自分が何が苦手で、どこを理解していないのかわかると思います。
物事の習得にはまず理解と整理が必要で、理解と整理した上でアウトプットを重ねるという手順を踏まないと、いつまでも修得できないのよね。
というわけで、今日は全体像を理解すると、修得が早くなるかも?というお話です。
フラメンコに必要なこと
私の大好きなサロメちゃんですが。
サロメちゃんがクルシージョで仰っていたことが、フラメンコを修得するには土台にコンパスがあって、その上に「テクニカ(技術)」と「コラソン(心・感情)」が両輪、とのことで。
あえて画像にしてみました、画像にする必要あっただろうか。
ってか、画像作るなんてすごい根性だ…(記事の投稿作業というのは、やったことのある方はおわかりだと思いますが、かなりの根性を要するものです。)
でもこれって、思い出すたびにめっちゃ的を射てるなぁ…としみじみするものがあります。
すごいシンプルだけど、マジでこれが全てってカンジなのよね。
どんなに技術があって心もフラメンコ入ってても、コンパスがフエラしちゃうともうダメなのよね、フラメンコって。
ここが本当に難しくて、これって一朝一夕じゃ本当に身に付かなくて、それこそ地道に曲とかソロコンパスずーっと繰り返し聞いて、パルマ叩く練習めっちゃするとかしないとできないんだよね。
私もフラメンコを始めた社会人1年生のときは、ブレリアのリズムって何度聞いてもわからなかったよね。
ずーっと聴いてたら、ある日ふと、なんだかわかるようになったという感じです。
コンパスがもちろん土台なんだけど、その上にテクニカがあって。
技術だけあっても心がなければ惹きつけるものはないし、逆に、心や感情だけあっても、それを表現するテクニカがないと、それはそれで惹きつけられないということかと思います。
難しいですね~いずれにしても、まずは基本のコンパスと、マルカールに尽きるかなと思う今日このごろです。
全体像を理解する。
全体像を理解する対象の全体像はとりあえず2つあって、1つはフラメンコ全体の習得の全体像と、もう1つは自分が取り組んでいるヌメロの構成という意味での全体像かなと思います。
フラメンコ全体で言えば、上記のようにまずは基本の「コンパス・テクニカ・アイレ」が必要で、その他にも次のようなことが必要かなと思います。
自分がどういったことが苦手なのか、どれを理解していないのか。
- フラメンコの曲種を理解する
- ギター、カンテのルールを理解する
- ギター、カンテをよく聴けるようになる
- ソロで踊るときの、入口と出口を理解する
- 舞台の使い方を理解する
- 衣装や化粧、小道具などをヌメロに適したものを選ぶ
そしてもう1つはヌメロの構成かと。
タンゴデマラガやティエントの構成は、過去の記事でも載せてみました。
例えばタンゴ・デ・マラガだと、サリーダ・ファルセータ・プリメラレトラ(1歌)・エスコビージャ…という感じですが、まず今、自分がどの部分を習っているのかということを理解すること。
そして、それぞれの部分の全体像も理解すること。
例えばプリメラレトラであれば、1コンパスあって2コンパス目はレマーテが入っている、とか。
自分が今している振り付けがどこなのかわかれば、例えばカンテさんがレマーテを入れずに歌ったとしても、落ち着いて聴いていれば本番でも合わせることができる、というわけです。
それを意識しないで、1つのかたまりで覚えてしまうと、歌い手さんによってレマーテを入れないとか、ファルセータの長さが違ったりすると、本番で合わなくなる…という事態が生じるワケでございます。
実践あるのみ~ということで、ゆっくり一緒に練習していきましょう!