セビジャーナスのこと

令和7年1月から、第1・第3日曜日13時・セビジャーナス

令和7年1月から、(原則として)第1・第3日曜日13時から、初心者さんと一緒にフラメンコを楽しむという趣旨で、セビジャーナスを練習する時間帯を設けます!

セビジャーナスはフラメンコを始めると一番初めに?習うことが多いかもしれませんが
セビジャーナスは、スペインの春祭りで踊られる定番ナンバーです。
ライブの最初とか最後にみんなで踊ったり
セッションの時にみんなで踊ったり歌ったり
フラメンコをするのであれば踊れたり歌えるといいかな~と思う曲です。

でも、けっこう難しいです!
ということで、セビジャーナスのことを書いてみたいと思います。

フェリア(春祭り)で踊られる定番ナンバー

セビジャーナスは、スペインアルダルシア地方の「Sevilla」の春祭りで踊られる定番ナンバーです。

フラメンコのリズムは難しいですが、セビジャーナスはリズムが比較的明確でわかりやすく、フラメンコ入門の初心者さんがまず練習する曲かなと思います。
スペインの春祭りではセビジャーナスが普通に踊られているので、スペイン人の人は?みなさん割と踊ることができるのかな?というカンジ。
よくYoutubeとかでも見るけど、みんな踊れるのかなぁ…

一番始めに練習することが多い曲種ではありますが、難しい!

実は一番始めにセビジャーナスをすると、それで挫折しちゃう方も多いのかな?という印象です。(タンゴとか、ルンバとかの方が簡単かな~と思ったりする)

難しい理由として思いつくのは

  • フラメンコのステップを初めて習うと、まずは足の運びを覚えることが大変だが、「手」だったり「腕」の動きがさらに追加される。
  • セビジャーナスでよく出てくる動きとして「パサーダ」(pasada)があるが、これで方向感を失う。
  • 一人で踊るときはまだわかるが、二人組(pareja パレハ)で踊られることも多く、ペアになるとこれまた方向感を失う。
  • 同じ長さの曲が4曲あるが、それぞれ微妙に振り付けが違う。
  • 3拍子でリズム簡単!と思いがちだが、逆に見失う。
    なぜなら、リズム(コンパス)は3拍子なのに、歌とか振り付けは「3」が一塊になっていなくて、6だったり、それ以外だったりするから。
  • 同じ「セビジャーナス」でも、色々な曲があるので(ミラ・ラ・カラ、パサ・ラ・ビダ、エル アディオスとか・・・色々)、振り付けは覚えているはずなのに、普段練習している曲と違うと、なぜか踊れなくなる。
  • 実はずっと動いているので、疲れる。

と、こんなカンジです。

いずれにしても、慣れるととても楽しい曲ではあるので、地道にコツコツ練習しよう。

セビジャーナスの構成(ミラ・ラ・カラを題材に)

セビジャーナスは、同じ尺(長さ)を、4回繰り返します。
それらを、1番、2番、3番、4番と呼びます。

出だし・踊り出し

曲が変わると踊れなくなりがちですが、どの曲も、初めのイントロがあったら

1,2,3  1,2,3  1,2,3 1,2,3

こんなカンジで、「1,2,3」の塊を3つ聞いて、その次の「1」から始めます。

コンパス(リズム)

「ミラ・ラ・カラ」を題材にしてみますね。

ミラ・ラ・カラは、「顔(cara カラ)と顔を合わせて」という意味で、二人組で向かい合ってセビジャーナスを踊る様子が歌詞にされています。

1番はプリメラ(primera)、2番はセグンダ(segunda)、3番はテルセラ(tercera)、4番はフィニティボ(finitivo 最後という意味)と歌詞にも出てくるので、わかりやすいです。

そして、1番から4番まで、それぞれ、1つの曲の中に「3つの部分」が別れていて、「パソ・デ・セビジャーナス(セビジャーナスのステップ)」と「パサーダ(すれ違う)」という共通の動きが出てくることが特徴です。

いつも無意識に踊っているので、コンパスを改めて図示するとかえってわかりにくい・・・?!?!

でも、敢えて書いてみます。

こういうのって、いつも書いてみた後に、やっぱり文字だとよくわからないな~と思ったりします。
上記のように、セビジャーナスの1つの曲の中に、振り付けとしては3つの部分があります。
それは、1番から4番まで同じ。

書いてみると思うことは、コンパスは基本的に3拍子なんだけど
例えば「パソ・デ・セビジャーナス」の1かたまりは6拍だから、いつも「1,2,3」と数えていると逆によくわからなくなることや、レトラ(歌詞)がまた微妙に散らばっているので(日本の歌謡曲のように、頭からバシっと歌われない)余計にわかりにくくなってしまうのかもです。

2番につづく間奏も、例えば舞台が広いとかフォーメーションや踊る人を変えたりするときに、間奏がもっと長くなる場合があります。
その場合も、やっぱりカンテさん(歌い手さん)が出だしを歌ったら、「1,2,3 1,2,3,1,2,3」とあって、次の「1」から始める、という。

やっぱり、習うより慣れろかな~と思います。

初めは、いつも練習しているセビジャーナスの曲じゃないと踊れないかもしれないけど、それを繰り返しているうちに、違う曲のセビジャーナスでも踊れるようになると思います!

まずは楽しく踊れるようになることが一番!

基礎の練習としては、YouTubeなどで提供されている音に合わせて手拍子を叩くこと。

というわけで、まずはこの「1,2,3」と、1,2,3なのに、歌詞がゆれる、みたいなことを体感することが大切かと思います。
自分が踊るときは、歌い手さんが歌っているけど、それに惑わされる?ひっぱられる?と、あっという間にコンパスがわからなくなるので
コンパスは「数える」ということは決してなくて(数えている暇がない)
体に染みついていることが必要です!

というわけで、YouTubeの「ミラ・ラ・カラ」リンクを貼ってみましたので、
まずはこの曲を流しつつ「1,2,3」をひたすら手拍子で叩く練習がよいかと。
「1,2,3」の手拍子については、「1」にアクセントを持ってきて、強くたたきます。

ちなみにこの動画のタイトル見てもらうとわかりますが
「DESPACIO」「PARA EMPEZAR」ってありますよね。
「ゆっくり」「初心者向け」っていう意味です( ゚Д゚)

これもあるあるなんですが、このスピードで練習していると、多分、本番は踊れないと思う。
本番って、けっこう速かったりします!

色々なセビジャーナス

セビジャーナスの代表的な曲を挙げてみます!管理人も色々なセビジャーナスが好きです。

Mira la cara
El adios
Pasa la vida
Viva sevilla
La Toña y la Malena

El adios

Pasa la vida

Viva Sevilla

La Toña y la Malena

みんなで楽しく踊れるセビジャーナス、ぜひみなさんもご一緒に!

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