フラメンコのタブラオについて。

フラメンコの魅力の1つは、臨場感のあるタブラオでショーを観る事や、自分自身も踊ってみることだと思います!

今回はそのタブラオについてのお話しです。

タブラオとは?

タブラオとはスペイン語で「板」、つまり、フラメンコショーが見られる舞台付きの酒場やレストランのことです。
生のフラメンコは、静と動の緩急、床に打つ足音とパルマ(手拍子)の迫力、魂を揺さぶるカンテ(歌)、繊細なトーケ(ギター)、迫力のあるバイレ(踊り)、お客様からのハレオ(応援)の声、…演者、観客、渾然一体とした魅力を存分に味わえます。

出典:地中海料理&ワイン Showレストラン ガルロチ さんのホームページより。

観る側としては、テアトロ(劇場)と違って本当に臨場感があるのでワクワク楽しめること、

演者としては、お客さんの素の反応がわかるので一体となって楽しめること、ギターさん・カンテさんと一緒に創り上げる感じを味わえることなどの特徴があると思います!

フラメンコを始めたころは、タブラオでソロで踊ることが1つの目標でもありました。

タブラオ出演のメリット

タブラオでのライブはテアトロとまた違って緊張しますが、お師匠さんによく言われていた、タブラオ出演のメリットは次のようなものがあります。

  • タブラオへの出演を目標にすると、必然的に練習・準備をするようになる。
  • 練習でできていることが、本番になるとできない、逆に本番で出たトコ勝負でよいパフォーマンスができるなどの経験を積むことができる。
  • フラメンコの醍醐味味である、三位一体の研鑽となる。
  • フラメンコのヌメロは踊りだけでなく、選ぶ衣装・小物・お化粧なども含めてなので、そういったことの研鑽になる。
  • バックパルマを叩き他の踊り手さんと舞台を共有させていただくことで、とても勉強になる。
  • ストレス解消!!!
  • 出演者と仲良くなることができる。
  • 舞台の空間の使い方を学ぶことができる(レッスンだとどうしても鏡・正面を向いて踊るクセがついてしまうので)

 

色々なタブラオ

今までに出演したタブラオをいくつかご紹介します!

サラ・アンダルーサ(恵比寿)

恵比寿のてるお社長が運営されていらっしゃるタブラオです!
恵比寿「サラ・アンダルーサ」

恵比寿駅から歩いてタコ公園近くの老舗タブラオです。
お二階から四階はスタジオになっており、レッスンやエンサージョ(リハーサル)が行われます。

スペイン人アーティストさんとのいわゆるエンサージョ(リハーサル・合わせ)は、通常、当日1回です。
別日に行いたい場合は、アーティストさんのスケジュールが合えば別費用でできますが、
アーティストさんへの謝礼、スタジオ代などがかかります!
また、土日はアーティストさんはライブが入っていることが多いので、別日でのリハーサルは平日でないと難しい場合がほとんどです。

尊敬するお師匠さんのライブダイジェストです!

カサ・デ・エスペランサ(高円寺)

高円寺にある歴史のあるタブラオです。
とても素敵な笑顔の田代オーナーが切り盛りする暖かいお店でした。
先代がお亡くなりになられて、踊り手の三枝雄輔さんが引き継がれ、リニューアルオープンされました!

すばらしい志だと思います。
タブラオの中は奥にながい構造になっていて、目の前で迫力のあるフラメンコを観ることができます。

お二階の観覧席もあり、また上から観るショーも違った視点で素敵です。

ガルロチ(新宿)

私が出演させていただいたころは「エル・フラメンコ」という名前でした。
新宿・ガルロチ

本場スペイン人アーティストのフラメンコが観られる本格的なレストランで、フルコースのお料理もとても美味しく、特別なひと時を過ごせる場所でした。

お上りさんの私からすれば本当にフラメンコの憧れの聖地で、
私がフラメンコを始めたころから大好きなバイラオーラであるパストーラ・ガルバンの踊りも観ることができました!

その他、ペドロコルドバ、トロンボなど、様々なフラメンコを観させていただきました。