パルマ(手拍子)は難しい。

先日、ギターさん合わせがありました!

発表会やライブの時だけしか、ギター・カンテ・パルマ・バイレと合わせないと、なかなか上達しないフラメンコではありますが、こちらのサークルでは、みんなが色々な役割にチャレンジしつつ、定期的に合わせの練習をしております。

いつもすぐに時間が経ってしまうので、なかなか細かくお伝えできないところですが、毎回、パルマについてはけっこう考えさせられるな~と思うので、こちらに書いておきます!

大人になると、あまり人から意見されたり指摘されることって減ってくると思うのですが、言ってもらわないとわからない~ということもありますので、自分自身のメモとしても書いてみます!

決して非難しているわけではなく、練習会のときには積極的にパルマを叩いてみて、どうやったらうまくいくかな?と、ご自身で色々考えながら改善していけるとよいかと思います!

パルマ(手拍子)はめちゃめちゃ気を遣う。

パルマのときに気を付けるのはとにかく

独りよがりにならない。常にみんなに気を配る。

なんだか、これに尽きる気がします。

パルマって、けっこう「無意識」に叩いちゃうかもしれないんだけど、めちゃめちゃ重要な楽器でして、パルマがアレ?って感じだと、実は、めちゃめちゃ踊りにくいし、ギターさんもめちゃめちゃ弾きにくいし、カンテさんも…ってなっちゃいます。

パルマって叩いていればいいだけでしょ…と思われがち?ですが、全然そんなことなくて、パルマが安定している人って、ほぼ出会わないカンジです。

  • クアドロフラメンコで板の上にバックとして乗るひとは、とにかく、パルマにめちゃめちゃ気を付ける
  • 全神経を集中する
  • なんとなく叩かない
  • ギター、歌い手、踊り手の表現したいこと、意図を汲む
  • セコとバホを使い分ける。ずっと叩いていればいいってものではない
  • コンパス感は絶対。コンパスを外さない。
  • 叩いている時の姿勢に気を付ける(猫背、足を組む、肘が下がったまま…などなどはイマイチ。座っているときの自分の姿を意識する。レッスンの時に鏡でチェック)
  • 1観客にならない。パルメーロ/パルメーラは、クアドロフラメンコの構成員の一人です。

なんだか、ピンクしてみましたが、やっぱりどれも大切なので、どれも気をつけなきゃですね!

ということで、言葉よりも動画で、ということなのですが。

ライブ本番映像

これは昨年のライブ本番映像ですが、パルメーラは、めちゃめちゃ安定感抜群の、まっきーちゃんとりょうちゃんです。
このお二人に注目していただくと、これらがよくわかると思います。
もちろん、コンパスは外していらっしゃらないです。

2歌が終わって、ファルセータからのエスコビージャの入りの場面です。

  • 2歌終わりのレマーテのところ、レマーテは足音にあわせてしっかりセコで叩いてくれている。
  • レマーテもしっかりシエレしている(レマーテが終わるところで、一緒にパルマも終わっている)
  • ギターさんのしっとりファルセータの際は、叩いていない。叩くとしてもバホで静かめにはいっている。
  • ゆっくりのエスコビージャのコンパスを外さずに、バホで入ってくれている。
  • バイレの踊りと足元をよく見ている
  • ギターやカンテの意図を汲んでいる

セコじゃなくてバホだとしても、ガシガシ叩いちゃうとけっこう耳障りです。
しかも、ファルセータはギターメインの場所だから、ここに一定テンポのパルマがガシガシはいっちゃうと、ギターさんのゆれも表現できない。
そして、ゆっくりのエスコビージャのところは、バイレに寄り添う感じでバホで入ってくれております~感激!

土台のコンパスが安定しているからこそ、周囲に気を配れるのだと思われます。
コンパスを「1,2…」と数えている段階だと、コンパスを外さないことに意識が向いてしまって、ギター・カンテ・踊り手の意図を汲むところに至らないのよね、多分。

というわけで、めちゃめちゃ踊りやすかったです。
ちなみにこのライブは毎度おなじみの、本番前、当日1回合わせなだけで、本番前リハ(エンサージョと呼びますが)でも、特に「こういう足(エスコビージャ)をするよ」とか言葉で伝えなくても、ぴったり合います。

この前の練習会映像

ということで、上のお手本を踏まえてこの前の練習会映像ですが、ファルセータのときに、けっこうインテンポでパルマが入っているのがわかると思います。
それで、本当は、このファルセータの後に、上のライブ映像にあるように、ゆっくりなエスコビージャから速度を上げていく展開なんだけど、ファルセータの時からバックのパルマが走っちゃってるので、踊り手のテンポに合わせることができずに、コンパスがずれちゃうということが生じているカンジです。

エンサージョの際に「2つめの足はゆっくりから速くして~」など言葉で指示はしないです。

なぜなら、ライブ本番はみんなアドレナリン出てるし、たくさんのヌメロがある中で、これはこういう展開と覚えていられないからです。だから、踊り手が指揮者になる必要があって、色々な合図を出したり、テンポ出しを意識してするワケです。

でも、バックパルマがその意図を汲まずにガシガシ叩いちゃうと、合わなくなっちゃうのよね。
なので、パルマは全集中が必要なわけです~難しいですね!

引き続き練習していければと思います!