カンビオ(cambio):曲の途中でコンパスを変えることが必要になる場面

カンビオ(cambio)って何

Cambiar(変える)という意味の名詞で、「変えること」です。要するに「チェンジ」です。

何を「変える」のかというと、コンパスの取り方を変える、という意味です。アレグリアスとかソレアポルブレリアなど、1から始まるエスコビージャを12から始まるブレリア取りのコンパスに持っていくとか、そういう部分に必要なことです。避けて通れません!!!

悩ましいですね。なぜ途中でリズムを変えなきゃならないの・・・ノリが違うからだと個人的には理解しております。

いつも練習会でも申し上げておりますが、あくまでこれは私が今までフラメンコに関わってきて学んだことで、これが絶対ということではないかもです。ご自身で色々学んでみてください!

具体的には、こんなことです。

正規のコンパスは「1」から、でもノリノリなときは「12」から

フラメンコはタンゴ系など4拍子の曲と、アレグリアスやブレリアなど12拍子の曲がありますが、正規のコンパスの始まりは「1」です。

何事も、始まりは1です!だから、ジャマーダも「ウン・ド・トレ!(un、dos、tres)と「1」から始まるし、エスコビージャも「1」から始まります。

でも、その1より前の「12」を頭に持ってくることで、独特の「ノリ」が出てきます。だから、ノリノリのブレリアは「12」から始まるんだーと、私は思っています。

普通の「1」始まり

1から始まる場合
  • 1から始まる普通のエスコビージャ
  • 「○」は足などを入れてアセント(「アクセント」をスペイン語で言うと「acento(アセント)」です)があるところ
  • 始まりは水色の「1」で、普通に12拍ある

「1始まり」から「12始まり」にカンビオしてみる

1から12へ
  • 1から始めたけど12を頭にカンビオしたい(変えたい)場合、最後の「12」を頭にするようにアセントを入れる。
  • 1始まりの部分は1拍短くなって、11個になる。
  • ポイントは、11と12にアセントを入れて、12始まりのブレリア取りに変えるよ!という意思表示をエスコビージャで出すこと
  • アレグリアスなどで1から始めたエスコビージャをブレリア取りの12始まりにもっていくときに必要

「12始まり」から「1始まり」にカンビオしてみる

  • 12から始めたけど1を頭にカンビオしたい(変えたい)場合、12から始めた固まりの最後の「11」「12」にアセントを入れて、「1」を頭にする。
  • 12始まりの部分は1拍長くなって、13個になる。
  • ポイントは、「11」と「12」をしっかり踏むこと。
  • ソレアポルブレリアなどで、12拍子のブレリア取りで踊っているとき、1からエスコビージャを始めるときに必要。
  • アレグリアスのエスコビージャなどで、1始まりから12始まりへ、また12始まりから1始まりへ行ったり来たりするときにも必要

実践した方が早いかも。

ここまでツラツラ書いてきましたが、やはり知っている人から、動作を伴って教えてもらった方がわかりやすいです。カンビオってよくわからないなとか、アレグリアスでなんだかいつもコンパスがずれるな、などあったら、お友達とか先生に、カンビオのことをぜひ聞いてみてください!

大切なのは、自分が理解してそのアセントを出している、ということです。わからないままになんとなく「こういうエスコビージャなんだ」って覚えちゃうと、ギターやカンテさんと合わせたときに、アレ?となってしまいます。

4 COMMENTS

小池淳子

 カンビオについて、河内先生にも教えていただきましたが、こうして文章で説明していただくと、とてもわかりやすいです。
 私も長年やっていてどうしてもわからなかったこのコンパス感を知りたくてギターを始めました。最近、理論的にも音楽的にもわかってきて、さらにフラメンコが面白くなってきました。悦子さんたちががんばっているのでさらに刺激を受けています。
 ギターは、セビとファンタンゴが少し弾けるくらいですが、可能なら前橋で練習させていただけたらと思います。よろしくお願いします。
 メールアドレスは、自宅パソコンのものです。
 

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adelante_maebashi

コメントありがとうございます!ギターも踊りもって、すごいです。ぜひぜひご一緒させてください!

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フラメンコの構成とは・その1

[…] メインとなるエスコビージャです。ゆっくり短いのを一旦シエレして、仕切り直して長くて早いのをしたり、バリエーションは様々です。正規のコンパスは「1」から始まります。エスコビージャやジャマーダもだから「1」からです。でも、後半の「ブレリア」は12から始めるため、途中で「カンビオ(cambio)」(「変える」という意味)が必要になります。 […]

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フラメンコの構成・アレグリアス

[…] メインとなるエスコビージャです。ゆっくり短いのを一旦シエレして、仕切り直して長くて早いのをしたり、バリエーションは様々です。正規のコンパスは「1」から始まります。エスコビージャやジャマーダもだから「1」からです。でも、後半の「ブレリア」は12から始めるため、途中で「カンビオ(cambio)」(「変える」という意味)が必要になります。 […]

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