クアドロフラメンコを目標に

クアドロフラメンコとは

“cuadro”とはスペイン語で「絵画」「フレーム(額縁)」のことです。

フラメンコのスタイルで、1つの舞台に、ギターさん、歌い手さん、パルマ(手拍子)を叩く人、踊り手さんが並び、「1つの絵を描くように」そして「踊り手をフレームで囲むようにアーティストが同じ舞台に上がる」ので、クアドロフラメンコと呼ばれます。

クアドロフラメンコの魅力

クアドロフラメンコの魅力は、なんといっても「みんなと一緒に創ること」です。セッションです。

フラメンコは踊り手が一番前にいて立ってるので(当たり前か)どうしても目立っちゃうのですが(目立ちたがりじゃない人は踊らないか)、ギターさんがメインになるところ(ファルセータ)、歌い手さんがメインになるところ(レトラの部分とかリブレとか)と様々です。同じ1つの作品を、みんながいいものにしようと思って、それぞれが良い部分を出し合う、みたいなイメージを持っています。なので、踊り手のためにギターや歌がある、ということではありません。

一緒の作品を作るそれぞれの人が、「オレ!」な瞬間を目指して掛け合うクアドロフラメンコはとっても素敵です。同じ曲、同じ出演者でも同じものは二度とできなくて、そういった臨場感や変化があるところもクアドロフラメンコの魅力です。

同じ曲でも、ギターさんによって弾くファルセータが違う。同じレトラでも、歌い手さんによって歌い方が違う。踊り手はそれを感じながら、表現を変えていきます。

そして大切なのはお客様も一緒になって楽しむこと。ハレオ(「オレ!」などのかけ声のこと)をかけて、一緒に楽しみます。

クアドロフラメンコに必要なこと

(1)やっぱりコンパス

フラメンコの要はやっぱりコンパスです。リズムです。これはフラメンコの土台です。コントラティエンポ(裏打ち)も、アティエンポ(表)のコンパスが入ってないと絶対にできません。

でも、フラメンコによくある12拍子って、盆踊りや農耕民族文化の日本人にはすごく難しいと思う。ブレリアの12拍子がわかるようになるのに、けっこう時間がかかる場合もあります。フラメンコ初めての人から質問されるのは、「どこが入り口か、はじめかわからない」ということ。

まずは理解して(わからない時はサークルのみんなに聞けばよいので)、そしてあとはたくさんフラメンコを聞いて、リズムを刻んでみることが大切だと思います。集中・集中!

(2)コラソン(心)とテクニカ(技術)

大好きなお師匠さんの一人であるサロメちゃんが言っていました。

フラメンコに必要な「コラソン(corazón)」と「テクニカ(técnica)」は両輪であるとのこと。

コラソン(心)を表現するにはテクニカ(技術)が必要だけど、テクニカがあってもコラソンがなければ「フラメンコ」ではない。

まず基本的なことができないと、いくら気持ちがあっても表現できないし、気持ちを入れることはできないですよね。でも、普段のレッスンでモクモクと練習していて、いざライブになって「心を入れよう!」と思ってもなかなかできないです。練習場でてきないことは本番もできないから、なかなかに難しいですね。普段の生活では自分の気持ちをばーっと前面に出すことってまずないので、非日常のフラメンコでは、ばーっと出すのもいいのかなと思います。出してみてください。練習場で出せないと、本番も出せません!

(3)暗黙のコミュニケーションルールを知る

クアドロフラメンコでは、発表会など何回もエンサージョ(リハーサル)がある場合と違って、本番だけとか、本番前に軽く1回だけ合わせるのが普通です。

踊り手さんは、クアドロフラメンコにおいては靴音を出すパーカッショニストでもあるし、同時に全体を動かす指揮者でもあります。踊り手がゆっくりな靴音を出せばその速さになるし、スビーダでテンポをあげればバックも上げてくれます。

なので、自分の踊りに明確な意思をもって、バックアーティストさんに伝わる合図をすることが必要です。これって、具体的に「チラ見する」とか「にこっとほほえむ」とか「歌い手さんの肩を叩いてみる」とかではなく(それはそれで楽しそうだけど)、技術的なことです。例えば・・・

  • フラメンコの構成をまず理解する(サリーダ、ファルセータ、レトラ、エスコビージャなどなど)
  • 歌を呼ぶジャマーダ
  • エスコビージャをここで締めるよ!っていうシエレ
  • エスコビージャ始めるよっていう合図(靴音とかファルダの扱いとか)
  • ファルセータの終わりをよく聞く
  • 歌い手さんの歌に対して応答するレマーテ(「コンテスタシオン」と言ったりします。タラントとかシギリージャで顕著かと思われます)

なので、自分の今踊っているところはここなんだー!私は今歌を呼びました!と意識して踊らないと、はじめに4コンパス、次に6コンパスでーと振付だけで覚えると、実践ではずれちゃったりします。そして同じ振付でも、マルカールとして踊っているのと、シエレとして踊るのではまた違ったりします。だから、自分の踊っていることの意味がわかるといいよね、っていうお話です。

(4)そしてやっぱりコレ:『何をするか』よりも、『誰とするか』

1から3は必須だと思うのですが、4は色々な価値観があると思います。

ご一緒させていただいたときに、たとえ少し「アレ…」と思ったり、ちょっと傷ついちゃうワ、と思う方でも、技術が素晴らしければ、ご一緒して勉強になる部分はきっとあります、あるはずです!

でも、このサークルの目的は「心身の健康第一」ですので、やはりライブや練習会をするのに辛い思いをする必要はないと考えます。

なので、「何をするか」も大切なのですが、私にとっては「誰とご一緒さていただくか」をとても重視しております。みんな違ってみんないい、ということで、それぞれ考え方や価値観が違うのは当たり前ですが、「私はこう思うけどあなたは違うから、受け入れないわ!」と、自分と価値観が違うということに対して、おもむろに否定する方とか、攻撃的オーラを出してくる方とはご遠慮させていただきたいと思っております。無用な争いを嫌う性格ですので・・・疲れちゃう(詳しくは管理人プロフィール )。

仲間を大切に、尊重してくださる方はウエルカムです。

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【要・参加連絡】6月2日(日)13時からギター・歌合わせ

[…] このサークルではクアドロフラメンコを大切にしているので(こちら)、ギター・歌との合わせを定期的に行おうと思っています。通常サークルではないので、ご参加ご予定の方はご一読ください。※6月2日(日)9:30からの「ファンダンゴconマントン」の通常サークルはありませんのでご注意ください! […]

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